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見た映画と本の感想を、悪文かまわず吐き出しております。やや毒舌が多いのでご注意を。
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glee 1stシーズン


ようやく、全部見ました。
軽いネタバレが入っていますので、これから見る方はご注意ください。
感想文、どうでもいい話を織り交ぜながら、とても長くなると思いますです。


あらすじ
おちこぼれ連中+アメフト部員の一部+チアリーディング部のスパイが織り成す、歌って踊るglee部!
glee部ってだけで卒アルにはラクガキされるし、廊下ですれ違いざまにジュースをぶっかけられちゃうけど、みんな、歌が大好きなのさ♪



感想

面白いです。
とても、わたし好みなドラマでした!!!!
ミュージカル映画や映画の中でキャストが歌ったりするのが好きだった私に、英語教師をしている友人がgleeを薦めてくれて、軽い気持ちで借りてみて、そのままズッポリハマりました。

語る部分が多いので、色んな角度から喋っていきます。

まずは・・・・・



<内容>

glee=オタク、オタク=人生(高校)の負け組と言う・・・壮絶なレッテルを貼られた面々が、それでも自己主張を曲げず、自分を貫き通す姿が見ていて、とても清清しいです。
対する彼らの敵は、全国優勝を何度も経験したチアリーディング部のコーチとその生徒達と、力が全ての単細胞の集まりのアメフト部員で、彼らはアメリカ映画でも典型的な人気グループという設定になっております。(お勧め参照映画は「25年目のキス」と「アメリカン・パイ」)
落ちこぼれの面々はそれぞれにコンプレックスを持っており、それを歌を歌いながら、仲間と共に補い成長していくのです。途中参加組のアメフト部員やチア部のスパイも、歌を歌って、皆で過ごす内に、自然と友情が育まれていきます。
個性豊かなキャラクター達のドタバタ具合と、突如起こるミュージカルシーンがとても楽しくて、新しい洋楽を覚える事も出来てお得ですし、知っている曲でもgleeが歌うと、また違った雰囲気になってて面白いんですよね。

このドラマの何が凄くツボったかってのは・・・演出がとても面白い!
ミュージカルが好きだから、余計にそう感じるんですけれども、ドラマのテンポも展開もよく、さくさく見ていけます。

やや悪質なユーモアが所々出てくるなぁと思っていましたら、なんと!このドラマを作ったのは、アメリカでも大人気の「NIP/TUCK整形外科医」を作ってるスタッフさんでした。これはgleeを凌ぐ、ひく場面の連続で、面白いんだけどどのキャラクターにも感情移入が難しいと思っていたドラマです。あのドラマも大当たりしてるんで、多少毒がキツめの方が面白いのかも知れません。
(主人公ウィルの妻テリはNIP/TUCKでもドギつい女役で出てました。彼女はすげぇ印象に残ってたから覚えてた・・・。バーバリーのベビーカー・・・・)





<CAST>


一番好きなのは・・・・glee部でないのです、スミマセン。むしろ、一番の敵です。
glee部の最強の敵!チアリーディング部のコーチ!!スー・シルベスター!!!
個性が強いと言うか悪役パワー爆発のキャラクター性も大好きですけど、もともと役者さん自体好きなので、一番気に入ってます。
(役者ジェーン・リンチはレズドラマ「Lの世界」にて弁護士役で登場。親権を巡るトラブル時の華麗なセリフを聞いてから、ずっと気に入ってました。ネットではLキャストで一番の出世頭と言われてたから、何か映画でヒットでたのかと思ってたら、このgleeでゴールデングローブ賞を受賞してたんですね。納得=3)
スーはね・・・本当に歪んだ性格をしてる。でも、もう・・・めちゃくちゃ分かりやすい悪役で、その悪役っぷりが爽快♪ どこまでもトコトン最低最悪の我が道をいくスーは、時に正論を吐いたり、gleeの味方についたりと、そういうちょいちょい優しい面も見せてくれるのが魅力の一つですねvvvvv
台詞回しも最高。最高。最高。
皮肉が好きな人は、スーのセリフがツボに入ること、間違いなし。
あの長身+ジャージ姿も好きだ!
行動がベタで、まんま、コントなお人です。んで、元気!



他はぼちぼちみんな好きですね。



前述の通り、gleeは世間(高校)のはみ出し者達ばかり。
単にオタクってだけでしたら、分不相応に隅っこでコソコソしていたんでしょうが(実際、そういう脇キャラもいる)、gleeに入る面々は、なんつっても、我が強い!
glee部ってだけで社会(高校)の底辺に位置づけられようとも、 「歌を歌う事が好き!自分を歌って踊って表現したい!いつかスターになってやる!!!私は私をやめないわ!」と言う、アグレッシブな生徒ばかりなのです。



その中で特に強烈なのが、リードボーカルを務めるレイチェル・ベリー
彼女はゲイカップルの男夫婦の養女として育てられたにもかかわらず、グレる事も偏見を持つ事もなく、二人のパパを愛しながら、まっすぐ素直な子供に育っています。ま、あまりにも真っ直ぐで素直過ぎるので、いかんせん、自己主張が激しすぎて、周りへの気遣いが足らない事がしばしばあり、その行動や言動、上から目線もさることながら、態度がひじょうにウザいのです。と言うわけで、とても良い子なのですが、皆からはけっこう疎んじられています(笑) ただ、その微妙な距離が良い具合に皆と噛み合ってるとは思います。一応、理解者っぽい人もいますし(フィル 笑)



もう一人、強烈なのが、オシャレ番長のカート・ハメル
可愛い男の子で、ゲイです。父子家庭で、いかにも屈強で頑固親父っぽい父親に、自分がゲイだとカミングアウトしてからの、父と子の描写はこのドラマの中でもっとも感動する部分だと思ってます。カートも自己主張が激しくて、ゲイのオシャレセンスがまた面白いし、強烈な個性が出てて、それだけでも十分に楽しめますし、カートのパパがゲイの息子を受け止める、その無骨で率直な愛情が素晴らしいです。絶対に相成れないようなタイプの二人なのに、父親と息子であるが故に互いをちゃんと認め合える(合おうと努める)姿勢が良いですね。
カートの、パパに愛されたくてしょうがないって姿や、パパの戸惑いながらも息子を愛し抜こうとしている姿は、目頭が熱くなります。
カートも好きだけど、このお父さんが本当に良い人。ぱっと見は、ホラー映画で真っ先に殺されそうな顔してるんですけど、もうメチャクチャ芯が強い人なんですね。
ゲイを理解しきれないと自覚しつつ、それでもゲイの息子を必死に守ろうとする姿がたまらなく良い。自分をごまかさないし、相手のありのままを受け止める姿勢がいい。
カートの画策で、フィンのママと恋人になった時も、戸惑っているフィンに、フィンの亡くなった父親に敬意を表す場面も良かった。

カート役の子は、別のキャストのオーディションで来てたんだけど、監督に気に入られて、新たにカートというキャラを作ったのだそうだ。
ゴールデングローブ賞も受賞し、このドラマの中では1,2を争う人気キャラだと思うので、すごい運の持ち主だなぁ・・・・。



男前キャラでは、フィンとパックがいるんですが・・・・フィンは良い奴だけど、ちょっと頼りない感じ。ほのぼのしたタイプの男の子。けっこう、単純でバカ(笑)
その親友のパックはモヒカンカットで性格も最悪で性欲のままに生きてるんだけど、このモヒカンカットじゃなければ、かなりの男前だと思います。タイプで言えば、コリン・ファレル系。



美人枠には、スーの手先として入部したチア三人組。リーダーのクインは・・・チアの格好の方が好きだったかな。後の二人は、可愛いコンビで大好きですvvvv サンタナの悪女っぷりがメンバーの中では群を抜いてカッコイイ!そして、阿呆っ子なブリトニーも可愛い可愛い。ブリトニーがもともとダンス指導として雇われたのに、彼女もまたカートと同じで、そのまま役を与えられて、gleeでは天然ボケキャラで人気がありますvvv ビヨンセと並んで踊れるぐらいだから、一人だけ、浮くぐらいダンス上手です。MCハマーの時は、死ぬほど笑ったwwwww

他にもアジアン、ブラックアメリカン、車椅子の少年と・・・マイノリティが揃ってて、どの子も風変わりであくが強いです。





で、
主人公に位置する、gleeを率いるウィル・シュースター先生。もじゃもじゃヘア。それをいつもスーにからかわれる。スーはgleeが嫌いと言うよりも、ウィルを目の敵にしている所がありますね。
このドラマの中では、わりかしマトモな方。
序盤では、生徒ほったらかしで歌ったりしてましたが(笑)

私が今まで見てきたアメリカドラマでは、かなり真面目な主人公に入りますね。生徒想いですし。 まー・・・対するスーの生徒への態度があまりにあまりなのでwwww、相対的によく見えているだけかもしれませんが。



校長も地味に良い人で、地味にバカで面白い。



途中で、ジェシーって子が出てくるんだけど、この子がすごくミサワっぽくて笑ってしまう。
態度やら、セリフやら・・・・・・なにより顔。笑




さてさて
「glee」の面白さは、ストーリー、キャラクターだけではなく、最初に記述したように、演出が良いのです!!!
演出と言うか、ミュージカル部分ね。
古い曲から新しい曲まで、オリジナルのまま歌うのもよし、アレンジを加えるのもよし、突然始まるミュージカルシーンが素晴らしい!!!
私は映像があった方がその歌を好きになりやすいので、gleeのおかげで沢山好きな歌が増えました。
お気に入りをいくつか紹介。




「Don't Stop Believin'」 Journey
若き少年少女は自分の街を出て、旅立つ・・・という、青春の歌。
いいね、こういうの。
フィルとレイチェルが、男性パートと女性パートに分かれて歌う曲で、gleeのメインテーマソングと言っても過言ではない曲です。
元の歌は渋めの曲。


「Smile」Lily Allen
元の歌のLILYの曲はどれも軽やかで、可愛い、文字通りの笑顔になれる曲。
gleeメンバーで歌うと、楽しい曲になります。


「Don't Rain On My Parade」Funny Girl
ミュージカル映画「ファニーガール」で、バーブラ・ストライサンドが意気揚々と歩きながら歌う曲なのですが、バーブラなみにレイチェルの歌唱力が凄まじい、地区大会で一発目に歌った歌です。
まさにミュージカルって感じの歌で、すごく好き!!!


「Vogue」Madonna
なんとスーがマドンナのプロモまで真似て歌った歌!
歌詞を一部、スー・シルベスターバージョンに変えてるのが笑える。
(あぁ、でも元歌の変更した部分ってのが「Bette Davis、We love you」なんだよなぁ・・・。ベティ・デイビスって言うのは、アメリカではすごく人気のある女優さん。既に故人なんだけど、未だに根強い人気があります。私も大好き!「イヴの総て」「何がジェーンに起こったか」は必見映画)マドンナの歌にこれで初めてハマりましたww マドンナかっこえええ!
オサレ~な歌。


「Hello Goodbye」The Beatles
有名なビートルズの有名な曲。でも、あんまり好きじゃなかったんですが、ウィル&エマの歌ってるシーンが可愛くて、歌詞も好みで、好きになりましたvv



「Gives You Hell」The All-American Rejects
地獄へ落ちればいいわ!
と、恨み節を弾んだ曲に乗せて、レイチェルが歌います!



「Dream a Little Dream of Me」The Mamas and the Papas
歌っているのは、車椅子のアーティ。
これはどの映画か忘れたんですけども・・けっこう色んな映画で背景に流れていた曲だったので、改めて好きになれました。
色んな方が歌ってるので、Youtubeで聞き比べてみるのもいいですね。




「True Colors」Cyndi Lauper
YOUTUBEで見たんですけども、東北震災の為に日の丸に身を包んで、この歌を熱唱してくれたシンディに、感動しました。ありがとう!シンディ!!!



「Halo」Beyoncé
マッチアップで別の曲と組み合わせて、軽快にgleeメンバーが歌っていましたが、ビヨンセ自身はスローテンポで歌ってるバージョンがあったので、どちらも楽しめます。
うーーん・・・でも、gleeバージョンも素敵だけど、この曲はぜひぜひビヨンセで聴いて欲しいかもvv


「Single Ladies 」Beyoncé
この曲は面白いですね!!!!てか、好きにならざるをえない演出がもりもり★
カートがブリトニーとティナと一緒にビヨンセダンスを踊る様も面白かったし、アメフトメンバーがこのダンス踊るのも滑稽で面白かった!!!!
この曲をビヨンセが09年ライブで踊った時、サブにいた一人がブリトニーなんですね。
しっかし・・・ビヨンセって凄いわ。
キレのある踊りとプロポーションに圧倒されます。
全然ビヨンセを知らなかったから、ビヨンセ=渡辺直美みたいな体格と思ってたわwww
このビヨンセダンスは色んな人が踊ってみてるので、Youtube巡りが楽しい。



「Boy Is Mine 」 Brandy and Monica
パックを巡って、メルセデスとサンタナが対立SONG。
喧嘩の掛け合いってのは、珍しい歌い方で、好きですね!!
サンタナが迫力あって怖い怖いwwww
かっこいい歌です。


「Daydream Believer」The Monkees
あーーー、名曲。この名曲をgleeで聞けて、満足。
ウィルが歌ってます。
オールディーズが好きな人にはオススメ。
忌野清四郎バージョンも好き。


「Piano Man」Billy Joel
バーで酒を飲みながら、昔の自分の夢を語る男の歌。
男臭くてたまらん。
これも名曲中の名曲。この曲は、ずぅっと昔にラジオで聞いて一発で好きになった曲で、かなり思い入れがあったので、ウィルが歌いだして、もう興奮した興奮した。
ビリー・ジョエルはこの歌の他に、「Honesty」が名曲です。おすすめ!
なんていうか・・・・セピアな曲なんですよね、ビリー・ジョエルの歌って。



「Bad Romance」Lady Gaga
ガガーーー!!!!!
敵がガガをやると分かって、自分たちもガガをやってみるとなった時の女性陣(+カートwww)のテンションの高さが面白かった!!!!レイチェルの墜落シーンも笑えたwwwwww
この曲はガガが好きだから知っていただけでなく、アメドラ「GossipGirl」でも流れるので、人気曲なのかもしれません。
ガガっぽい格好をしたメンバーがどれもこれもドギつくて、メチャクチャ笑えます。
そりゃアメフトバカに殴られるわ=3
ガガの歌の中でもこの歌はかなり好きだったんですけど、改めて歌詞の意味を知ってますます好きになりました。
悪い恋がしたいのよ!って曲♪



「Poker Face」Lady Gaga
こちらもガガ。元歌と判別できないぐらい、アレンジされて、レイチェルが歌います♪


「Defying Gravity」Wicked
今こそ飛び立つのよ! さぁ、別れのキスをして すべてを手に入れてみせるわ!って歌。
カート&レイチェルが、リードボーカルを巡って歌の対決をします。その時に二人が歌う歌。
元はミュージカル「ウイキッド」の歌です。
この曲は後から後からじわじわ感動出来て、阿呆みたいに繰り返し聞きました。
歌詞が好きだ。
そして、この時のカートとお父さんとの話が更に感動できます。ほんと、カートは良い子。



「I Say A Little Prayer」Dionne Warwick
これは、スーのスパイとしてクイン達がgleeに入部する時に歌った歌で、日本ではドラマ「大奥」のエンディングでも使用されていたので、有名な曲ですね。(大奥もこの歌も好きだけど、この二つをドッキングさせるのは著しく間違ってると思う・・・)
このクインの歌い方やダンスが可愛くて、これもYoutubeで散々歌って踊ってる人がいるので、比較動画で楽しめます。


てか、この曲もものすごく思い入れがあって、大好きな曲なんですよね。
gleeでの歌い方もいいけど、この曲はぜひとも映画「ベスト・フレンズ・ウェディング」で聞いてもらいたいです!ジュリア・ロバーツ主演で、若かりし頃のキャメロン・ディアスも出ています。映画自体もとてもキュートなコメディなんですけれど、この歌をみんなで歌いだすシーンだとか、エンディングのダンスシーンや、サントラに収録されているダイアナ・キングバージョンもあり、存分にこの歌を楽しめます。あぁ、名曲。大好き。




ざっと紹介しただけでも、これだけ沢山ありました。
他にも名曲がざくざく。
歌もいいんですけれど、その歌にあわせて踊るのがまた良いんですよ!!!!!

悪い事をしよう!って、なった時のアーチャーの提案の「図書館でMCハマー」は最高。
レイチェルの作った糞ミュージックビデオも最高。ヒド過ぎて笑えますwww



最終回は思わず涙ぐんでしまいました。
シーズン2も楽しみです!!!!!





今、ボックスを買うかどうか、マジで迷ってます。
映画も行こうかどうかかなり迷ってますというか多分行きますwwww
日本ツアーやってくれよぉおおと思いますです。生で見たい聞きたいよぉ。


シーズン1をボックスで買ってしまうなら、12月にシーズン2が発売&レンタル始まるから、シーズン2も予約して買ってしまうと思います。
フォックスドラマなので、もしかしたら数年待てば安くなる可能性は大なので・・・それで買うかどうか迷ってる。
しかし、迷った場合、そのまま買わずに放置しているDVDも多いから、今の勢いのままに買っておかなきゃなぁ・・・。
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「海の底」 有川浩

数ヶ月前になりますが・・・メルフォにて「海の底」をお勧めしてくださった方、有難うございます。
とても楽しく読めましたvvv







読むまでは長いんだけど、読み始めたら一気に読む・・・!
ってのが、私の癖でして、アメドラ「フラッシュフォワード」1巻を見終わった後に、パニックものが読みたくなって、その勢いでようやく「海の底」を読了しました。


あらすじ
自衛隊+警察機動隊 VS エビ
要素→子供達の青春



感想

面白かったです。
先に「クジラの彼」を読んでいたので、夏木&冬原コンビでがっつりシリアスなお話がまさか読めるとは思わなくて、嬉しくて小躍り。最初はどっちがクジラの彼だったかなーとか思いながら読んでいたのですがね(笑)

前回読んだのが「空の中」で、空を飛ぶ化け物が相手で敵側(?)が明確な意図を持って人間社会を脅かしたわけではないのに対し、こちらは格好がエビな上、人間=食料で襲い掛かってくるわ、無駄に知能高いわ、潜水艦の中で篭城しなきゃならんわで、「空の中」よりも状況は緊迫しておりました。
篭城メンバーが夏&冬コンビとガキご一行で、篭城戦ならではの面倒臭い人間関係に子供たちの青春もプラスされていて、軍事小説とライトノベルの狭間に立つ内容で、とても読みやすかったです。てか、基本、有川さんの著書はどれも読みやすいです。(ブンガク小説にならない程度に知的で、ライトノベルにならない程度に明るい文章・・・と言う印象)

大人ばかりの篭城ものならば、更に面倒臭い事態に発展したのでしょうが(参考 ゾンビ映画)、子供+大人なので、そうはならずに、段々と打ち解け始めて秩序が出来始め、しがらみが剥がれて押し殺していた感情を解き放つきっかけになり、誰もが一歩成長していく姿が描かれていて、面白かったです。
「空の中」もそうでしたが、登場人物の中で悪い人がいないのが、気持ちをささくれさせなくて良いですね。勿論、不快なキャラもいますが、そのキャラにも救いや背後があるのをちゃんと見せてくれるので、その人物にも同情できる仕組みになっているのです。

篭城メンバーで、夏木と冬原コンビは既に「クジラの彼」を読んでいたので、いかに冬原がクールで賢い立ち回りを演じていても、恋愛に関してはかなりもどかしかったなぁと、ニヤニヤしながら読めましたvv


外にいる人間も、うまく立ち回る頭脳派二人が、警察や機動隊や幕僚をうまく自衛隊へと引き継がせる役を担ってくれて、・・・七光りの癖にそれをうまく利用して狡猾かつ豪胆な烏丸とか、ひょうひょうとしていてしれっと自分の思う方向へ持っていく明石は・・・・すごく好きなタイプです。苦労人タイプも好きですが、こういうタイプにも弱いので、この二人のやり取りが面白かった。男気もあったしね。
「空の中」では、この頭脳派役を高巳が担ってました。勿論、彼も素敵でした。


敵に関しては、今度はエビでしかも人間を捕食しやがるので、心情的にもロマンス的に見ても「空の中」の白鯨の方が良かったです。
空飛ぶ白鯨はロマンだよなぁ・・・・・・・あんな生き物がメインのがっつりファンタジー読みたいよ・・・。




自衛隊という重い題材を扱いながらも、敵がファンタジー要素たっぷりで、それに加えて現実的な対処の仕方や子供らの青春も含みつつも、最後は乙女が「いや~~~ん」と体をくねらせるような、ラブコメで落としてくれるので、たくさん詰まってて楽しかったです♪
有川さんの描く恋愛小説は、ベタ中のベタではあるんですが、そうだよ!これが見たかったんだよ!これだよ!コレ!と言うツボを押さえてくれるものばかりなので、少々恥ずかしい所もありますが、面白いです!!!
(一番好きな自衛隊恋愛ものは短編「ロールアウト」です!!!)




この本を読むきっかけは、メルフォでお勧めして頂いたからでして、そうでなければスルーしていた本でした。wikiで調べると、このほかに「塩の街」というのがあって、それを合わせて「自衛隊三部作」らしいので、今度図書館で借りてみたいと思います。
夏休み中に読めれば良いのですが・・・・・・・・書こうと思っている小説と漫画がやたら多い上、「glee」「フラッシュフォワード」が面白いし、実家も忙しいし、親戚の子供もよく部屋に来るので・・・・・・・・読み終えるのはいつになる事やら。





ようやく見ました「ゾンビランド」



DVDがリリースされた当初(放映当時は知らぬ)、ネットでチラリと窺った内容からもとても面白そうで期待値がどうしても上がってしまっていたのですが・・・・その高いハードルをも越えてしまった、良質のゾンビコメディ映画。
良質なゾンビコメディ映画と言えば、代表的なのは「ショーン・オブ・ザ・デッド」でして、まぁあれはゾンビコメディの中でダントツトップのクオリティと思われますので、それに次ぐ・・・・!と言っても過言でもないと言うか・・・・いや、これはコメディと言うよりは・・・・スタイリッシュ青春ゾンビコメディ映画と言った方が正しいかもしれません。
ゾンビなのにスタイリッシュで青春っつーのもなんか違和感感じますが・・・実際そんな映画だからなぁ。
因みにゾンビ映画で私の中で一番は、初代ゾンビの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」あれは見終わったあと、軽くブルーになれます。私はゾンビは走って欲しくない派なのです。




あらすじ
世界はゾンビでいっぱいだ。
引きこもりの僕は、対ゾンビのルールを設け一人生き残っていた。
そんな中、荒くれ者のカウボーイと合流し、不味いお菓子を探しながら、
陽気にゾンビをブチのめして旅を続けていたら
美女姉妹に騙されて車を盗まれてしまいましたとさ。




感想
既に述べておりますが・・・・面白かったです。
まず、オープニングからして、お洒落で面白そうな雰囲気が醸し出ています。良質な映画はまず最初のシーンが気合入ってて、わくわく感を盛り立ててくれますね。
全編に渡って悲壮感はあまりなく、ちょいと皮肉を織り交ぜながら、陽気に明るくポップな感じでゾンビ世界を生きていく姿が、新鮮で楽しい。
ゾンビ映画の定番の篭城戦もない。唯一、最後の遊園地がそんな場所になりそうでしたが、それを回避し、お化け屋敷でゾンビどっきりやらジェットコースターからゾンビを撃ったり、遊園地の小道具をフルに使ってゾンビと遊んでくれますので、とても楽しく見られます。
ゾンビは昨今のゾンビ映画同様、とてもよく走る元気なゾンビさんばっかりで、光や音に反応してわらわら寄ってくる低脳な所も定番通りです。


役者に関しても、文句なしの面々。
オタク・カウボーイ・狡猾な美女姉妹。カウボーイ役がウディ・ハレルソンで、彼はとても有名で名前も顔も知っているのに何故か彼の映画をあまり見た事がないと、調べて初めて気づきました。主役のオタク役はジェシー・アイゼンバーグと言って、「ソーシャルネットワーク」でも主役をやっているそうなので、あの映画も近々見る予定です。
姉妹の妹が何処かで見た顔だなぁと思っていたら、「幸せのレシピ」の子役さんでした。大きくなったなぁ。
あと、ゾンビ役でジョン・C・ライリーがゲスト出演していたらしい。・・・ジョン・・・あんたクレプスリーやったりゾンビやったり何やってんの・・・。
ビル・マーレイには残念ながら思い入れがありません。


ゾンビ映画を楽しもう!と言うのをコンセプトに作られたのかと思ってしまうような、そんな愉快なゾンビ映画です。
私はどちらかというと、悲壮感漂うゾンビものよりは、楽しいゾンビ映画の方が好きなので、本当によかったです。
ほとんど不満な点もなく、最後がこんなに爽快に終わってくれるゾンビ映画もそう見当たらないと思います。
これで、お気に入りのゾンビ映画が一つ増えました。










・・・・にしても、一部では「高慢と偏見とゾンビ」がとても高評価らしいので、そのうち映画化しそうで怖いです。
ちょっとコメディやるぐらいならいいんですけど・・・小説・漫画・映画までいってしまうと、熱狂的な「高慢と偏見」ファンの私としては原作を汚されているようで・・・あまり素直に喜べない・・・・。ジェイン・オースティンも草葉の陰で泣いてるよ!


DVD「告白」



湊かなえ著「告白」の映画版


小説を先に読んでいた方が、もしかして分かりやすくて面白いのかも・・・
と初めて思えた映画でした♪
先に映画版を見ていたら、
ちょっと混同してしまいそうだったり、
勘違いしそうなシーンが入ってたので(監督の意図かなぁ)
なんていうか・・・・
原作に忠実と言えばそうですが、
それだけじゃなくて
視覚と聴覚が入る、映画ならではの演出も活用されてて
だからといって、
小説を台無しにしてるのでもなくて
なんだか、小説「告白」のPVを見てるような気分でした。


あと、見る前から期待大でしたが
木村佳乃のお母さん役はハマリ役でしたね!!!
少年や少女達の軽く狂気が孕んでいる演技もよくて
ウェルテルがいい具合に浮いてて
面白かったです。
内容自体は救いようがない話なので
あんまり人に勧めにくいのはありますが・・・(笑)
復讐ものは好きなので
最後にちゃんとオチが用意されてて、
この映画はとても楽しめました。
もう一度、原作を読みたいと思えます。


ちょっと気になった点は、スローモーションが多すぎかなぁと
思えたぐらいで、後はホントにさくさく進むので
見ていて、そんなにしんどくありませんでした。


それにしても、こういった映画はどのジャンルに入るのでしょうか。
ヒューマン・・・ってのも何か違うし
サスペンス・・にしては、お粗末ですし・・・・
ホラーには届かない・・・
プチ狂気映画?
いや、サイコ映画に属するのかなぁ。
・・・湊さんの著作はあまり多くは読んでませんが
この系統が多い気がしますね(;^w^)






ついでに
TVで「トランスフォーマーリベンジ」を見ました。

トランスフォーマーに関しては、内容うんぬん、キャラうんぬん・・・
そういうのはハッキリ言って、どうでもいいのです!
(多少はまぁ必要なんですけども・・・。シャイア・ラブーフは好きさ!)
なんつっても、
トランスフォーマーの魅力はあの素晴らしいCGの数々。
もとい、トランスフォームする機械!ロボット達なのです!!!!
内容なんてあってないようなもの!
車が変形するのも素敵ですけども、私は前作のラジカセが気に入ってて
今回はミニカーがまた良かった可愛かった。
(変形するのは嬉しいけど、出来れば変形前の車の格好の方が好きだけどね!)
あんの・・・機械がゴチャゴチャして変形しまくって街破壊しまくるシーン・・・・たまらん!

今回は最後に合体までやらかして・・・・
これぐらいのクオリティでレンジャーやれないのかよ!と、
合体ロボの本家・日本(?)に住まう日本人としては
ハンカチ噛んで、悔しく思いましたですハイ。


日本はロボットアニメは多いけど、実写でロボものは
知りうる限り、ほぼ壊滅的に滑っている気が致します。
(ロボに限らず、アニメ実写はほぼ無謀なのが多い)
アメリカのこのCGレベルで・・・ロボットアニメを再現出来たらそりゃスゲェんだけど
絶対キャラで滑るから、まぁやらん方がいいでしょう。
その前に、レンジャーのロボット対戦をこのレベルで一度やってみて欲しいなぁとか思ったり。
・・・出来ればシンケンオーで。ヨロシク!





TV「27時間テレビ 笑顔になれなきゃテレビじゃないじゃ~ん」
 +「ナイティナインのオールナイトニッポン 裏話がなきゃラジオじゃないじゃ~ん」
 +「やべっちFC 90分生放送スペシャル」
 +「めちゃイケ 矢部っちマラソン密着」
 

いやぁ、久々にテレビを見まくりました。
こんな長い生放送テレビを見たのは、これで人生2度目ぐらいじゃないでしょうか。
全てはナイナイのANNを楽しみたいが為に・・・・ついでに矢部ちゃんを応援したいが為に見ました。
昔からナイナイでは矢部ちゃん派なので。

正直、27時間テレビ自体は途中でやっぱりしんどくなって何度もフェードアウトして、気になったところだけ録画したぐらいでして・・・全体的に面白かったかと言うと・・・そこそこじゃないかな・・とは思います。
ただ、最近毎週ナイナイと福山くん(サボリ気味 ゴメン)のラジオを聴いているので、生放送って結構面白いな・・・なんて初めて思いました。私はどちらかと言うと、お笑いは収録派で、面白く編集してる方が好きなんですけども、たまにはこうやって生放送で、各ネット局が一斉にワイワイ盛り上がるってのは良いなぁと思いました。なんか、全国皆繋がってるって感じがしてね。岩手めんこいテレビも見れたし。
やはり凄いと思ったのは、さんまさんとSMAPですね。どちらも普段は大して興味無いんですけども(ゴローちゃんは好きだ)、やっぱり国民的スター、国民的アイドルは違うと思いましたね。
原発問題ばっかりで、被災地の情報があまりテレビで放送しなくなってるから、もっと現地の情報や現状を放送して欲しいですね。

27時間テレビの不満な点は、やっぱり矢部ちゃん不在だと面白さも半減と言うのと、森脇健治が来なかった点かな。・・・・ラジオのネタハガキの所為ですけど、来てくれてたらANNリスナーは最高に盛り上がれたのになぁ。


で、まぁ、とりあえず27時間テレビの名場面は押さえましたし、やべっちFCも見て、万全のオールナイトニッポン姿勢で傾聴し、大いに楽しませてもらいました。ブログ炎上の話の時はさすがにちょっと岡村さんにイラッとはしましたが、殺害予告の話題への流れはメチャクチャ面白かったです。はがき職人も良かったし、なにより駆けつけてくれた中居さんの株が急上昇しました!これまでナイナイと絡んだ企画はほぼ外れが無くて(10年以上前の企画ぐらいしか知らないけど 笑)、あかん警察でも地元のマジで放送禁止な友達を披露したりして、ホントお笑い芸人以上にお笑い出来てるアイドルだなぁと思いました。アイドルがやるお笑いコントは見る気がしなくて見た事ないですし、今でもかなり否定的ですけれども・・・・お笑い番組でアイドルがお笑いやって、芸人なみに実力つけるのは素直にスゲェと感心しました。
今や、ナイナイとは過去の確執も乗り越えて、ホントのお友達になっててくれたら嬉しいなー・・・。

・・・・てか、今週のナイナイANNの岡村さんの発言が一部のリスナーを不快にさせて、またなんか賑わってしまってるけど・・・そんな話より私は矢部ちゃんのただっぺの話が聞きたいわ。でも、当分は引きずるだろうなぁ・・・・・ハァ
湊かなえ「告白」



読了。

基本、あまり一人称の小説は・・・特にこういった文体の小説は避けがちで読まない方なのですが、易しい文章でしたのでスラスラ読んでいけて、読めば読むほどに「次は誰が出てきてどんな告白をしてくれるのか」と気にかかり、一気に読み終えられました。

うまく感想が書けるかどうかわかりませんので、ネタバレが嫌な人は読まないで下さいね。



--以下、感想


いやぁ、これは面白い。私は好きですね。
こういった一つの事件を様々な観点から見るという設定は私のモロ好みなので、一人称は気にならなかったです。

少年や少女より、この小説で気になった点は3人の母親ですね。

主人公、犯人Aの母、犯人Bの母・・・・・主人公の行動は教師としても、法社会の日本で許されざる行為ですが、理路整然と己のしでかした行為を述べ、法に委ねるのではなく、かといって直情的な手段に出るでなく、その後の人生を彼と彼を取り囲む環境に任せて姿を消した所がかっこよかった。
犯人Bの母には同情する点はあるし、主人公に対しての悪意のある思い込みは少々不愉快でも彼女は一貫して子を守ろうとする立派な(?)母親でした。
犯人Aの母は・・・・登場が突然すぎて特に感想ないですが、でもこの母の行動もとても理解出来ますし、そこまで強く責められないです(ついでにAの継母も)

母親がいない家庭はまた別として、子供の人格形成とその後の人生に最も影響を与えるのはやっぱり母親なのだなぁと・・・とちょっと思いました。中学生なら尚更なのかな。



この本で面白かったのは、話の内容一つ一つはそんなに面白いエピソードってわけではなく、ごくありきたりなものばかりで文章も狂気的でもなくて淡々としてるんですけど、角度を変えて話が続いていくので、最後がどこで終わるのか、それを期待して一気に読み進める事が出来ます。
そして、最後がスカッとしたので救いもあって良かったです。

・・・・・こういった少年犯罪を題材にした話で、もっともな理屈や正義感を定言するのは必要であり、結局最終的には主人公の反社会的な企みは失敗に終わるパターンだと思っていたので、ホント最後はスカッとしました。
私刑はよくない!
実社会ではどんなに不愉快で腹立たしくても、裁きは法で委ねるべきだと思う。
だからこそ、こんな小説があったら楽しく読めるし溜飲を下げられます。





楽しく読めましたが、今後また湊さんの作品を読んでいくかというと・・・・まだそこまでじゃないかな。
この本はたまたま職場の方に借りられたからすぐに読めましたが、図書館では湊さんの本はずっと貸し出し中なんですよね。とりあえず、今は有川浩さんの本を待ちながら、他の本をちょこちょこ借りてく予定です。
そろそろ外国小説が恋しくなってきた。
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