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見た映画と本の感想を、悪文かまわず吐き出しております。やや毒舌が多いのでご注意を。
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「荒野の用心棒」


出演:クリント・イーストウッド



あらすじ
二人のギャングが支配する小さな町に流れ着いた一人のガンマン・・・
金に見合った仕事をするぜと銃が火を噴く



感想
し・・・・・・・・・・渋い!
渋い男を見たければこの映画を見ろ!と声を大にして言いたい。

マカロニウェスタンを見る上での教養の一つ、セルジオ・レオーネやクリント・イーストウッドの有名作で、あの黒澤御大の「用心棒」を西部劇にアレンジしたと言うのもよく知られたお話。
(因みに私は黒澤作品見た事ないので比べられません)


早撃ちシーン
クールなガンマン
漢の中の漢
これを見て、クリント・イーストウッドの渋さには痺れざるをえない!!!!!!!



で、でも・・・・
あんまりストーリーには入っていけませんでした(ぎゃふん) 涙


そして、やはり惚れるまではいかないイーストウッド・・・・。
あそこまでかっこよくキメ過ぎると、「おー」と言う歓声しか上がらない。
もっとドン底の男の方が好きです(単なる私の好み)







にしても・・・・・・・・・
フランコ・ネロの「続 荒野の用心棒」とは一ミリもリンクしてないのですけれども、ホント、いい加減な邦題つける奴が多くて紛らわしいですね。


「少林寺」と「少林寺2」とか、沈黙シリーズとか。


まぁ、まだまだ見ますよ、西部劇。
あの土汚れた画面とバキュンバキュンと大げさな銃声と薄汚い荒くれ者どもが好きだ!
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「荒野の1ドル銀貨」



出演
ジュリアーノ・ジェンマ



あらすじ
胸ポケットに入っていた1ドル銀貨のおかげで命拾いしたオハラ。
姿を変え、弟を死に追いやり、未だ暴利を貪る輩を倒すべく、一人立ち上がる。



オススメ度 
西部劇好きなら当然見てるでしょうから★★★★



感想
初ジェンマです。
彼がマカロニウエスタンの貴公子と言われるジェンマか!
と言う感動と、貴公子と言われる所以がよく分かりました。
超絶美形。
最近のハリウッドスターに全然ひけをとりません。



ストーリー展開も、悪い方へ転がっていって、主人公が窮地に追い詰められていく姿はハラハラさせてくれますし、隙をついてのバキュンバキューンはなかなか爽快。
(西部劇の銃撃音やビンタ音はめちゃくちゃデカい)


ストーリーはベタですけれども、そもそも西部劇に面倒臭い内容は求めていないので、これぐらいのハラハラ加減や外道レベルが丁度良い具合に楽しめます。

「1対1でやらせろ」と言って、銃を二人同時に敵に向けるも目論見バレバレで中身抜かれてたっつー、お決まりパターンを外す所は面白かったvvv


ただ・・・
ジェンマが美形過ぎて・・・なんか泥臭い西部劇好きの自分としてはなんとなく合わないかなー・・・と思ってしまいました。

完全に好みの問題です(笑 フランク・ネロとトーマス・ミリアンやジャック・パランスみたいな曲者が好きだからなぁ・・・ 全部、ガンマン大連合のキャスト 笑)
この辺のバランスは難しいかもしれません。
渋いのや泥臭いのが好きだけど、クリント・イーストウッドだとどうにも彼が目立ちすぎて鼻についてしまう所もあるし・・・・(多分、役どころによりけり)・・・・

と、少々愚痴を零しながらも、これからもどんどん西部劇を見て行こうと思います。
最高傑作(ガンマン大連合)を既に見てしまっているから、どうしても感想が厳しくなっちゃうんですよね・・・


「続・荒野の用心棒」





あらすじ
ジャンゴが棺桶引きずり、フラリとやってきた




オススメ度
マカロニ・ウェスタンが好きなら、きっともう見てるよね
ウェスタンファン以外には勧めない





感想
普通に、良かったです。
「ガンマン大連合」とは全く違う雰囲気で、終始重苦しい空気が流れております。
そんな中での、拳銃乱発やマシンガン攻撃、脱出大作戦等等・・・決して退屈をさせない映画であります。

メキシコ革命映画で、政府軍と革命軍、アメリカンとメキシカン。
色んな立場の人が入り混じり、それぞれの思惑で下品に強かに生きております。
その間に立つ、彼等に翻弄される弱気店主と娼婦達。
そこに現れた風来坊のジャンゴ。
クールなジャンゴの目的や冷めた彼の目が、破滅一直線かと思いきや、やる事なす事、ムチャクチャで笑えます。
なかなか痛快アクション満載の、落とし所が想像つかない映画です。

硬派なノリのジャンゴなのに、コントみたいなミスしたり、やる事が派手だから、哀愁もたっぷりありますがそれ以上に暴走アクション要素の方が大きい。

女泥レスも笑った。



棺桶の中身を知るだけでも、面白いです。
あれは笑った。




キャスト
フランコ・ネロ!!!!
この映画にはインタビューがついていて、それによると、フランコの本名が長すぎて「そんな名前、アメリカン人は覚えられないよ!」と言われたらしい。笑

「ガンマン大連合」の慇懃無礼紳士のペンギンとは、まぁっっっっったく違うクールでダンディなフランコでした。一般的にはこのジャンゴ役が最も有名なフランコ作品で、ジャンゴは当時一世を風靡し、雨後の筍の如くジャンゴ作品が出回り、フランコが出てるだけでジャンゴの名前を冠されると言う・・・・今の映画界とさして変わらない分かりやすいブレークっぷりだったそうです。

確かにジャンゴはカッコイイ。男が惚れる漢であるのは、疑いようが無い。目瞑って後ろの敵を拳銃でバキュンしちゃうシーンは痺れる。
分かる。
すげーーーよく分かる。
でも、「ガンマン大連合」のペンギンの方が私は好きなんだ!!!!






この映画は、西部映画好きにはたまらない、見てて当然知ってて当たり前の有名作だから、ここで下手物好きの私がとうとうと語るまでもないのですが・・・・・・・この映画がどれだけ素晴らしくても、どうしても「ガンマン大連合」の大傑作には遠く及ばないんですよね。
よく分かったんですけれど、自分は「ガンマン大連合」みたいな、お祭り騒ぎの大暴走西部劇の方が好きみたいです。
クールで寡黙な一般的な西部劇をこれからも見ていこうとは思っていますが・・・・・「ガンマン大連合」と言う大きな壁を越えれる作品にはきっと出会えないだろうなぁ・・・・・・。
まずはマカロニウェスタン攻めかな。


「ダンス・ウィズ・ウルブス」



あらすじ
ケビン・コスナーが~、インディアン・スー族とぉ~出会った(今は亡きウルルン口調)


オススメ度
当時、アカデミー賞を総なめしたようですよ。



感想
映像が美しい。
友情は、民族を超える。
雄大な自然と大地に息づく生き方は、いずれ失われるだろう、儚いものでした。


ぶっちゃけて言うと・・・・・・・・どうにも引っ掛かりを覚える映画でした。それは、単に私がインディアン(あえてネイティブと呼びません)に対する複雑な感情や考え方を持っているせいで、白人主体のこういった映画はどれだけインディアンを崇高に描き、白人の傲慢さを描写していても、素直に賛美出来ないのです。
なんか・・・・・「そうじゃないだろ、そういうもんでもないだろ」とか思ってしまって。どうしても主人公が偽善者に感じられてしまうのですよね。
白人がインディアンにした行動は最悪なものに違いなくても、それを現代に生きる我々が批判するのは簡単ですが考慮に足りない気がするし、インディアンらも決して一枚岩ではないものであるから、彼等を絶対として描いているのも片手落ちな気がします。
難しい問題であり、それが現在にも続いているものであるからこそ、簡単に「良かった!」と語れるテーマではないと思います。


ただ、この映画の公開当時の時代を考えれば・・・ずっと西部劇では悪役を押し付けられて不当な扱いを受けていたインディアンの気高い姿を描こうとした目論見と勇気には感服しますし、この映画に私財を投じたケビンの心意気も、カッコイイし素晴らしい!!!
前述の通り、インディアンを抜きにすれば、映像美と友情には心を打たれるものがあります。

この映画の中で描かれる、動物の壮大さと可愛らしさ。それらが踏み躙る、人間の残酷さと無知。
互いに互いを探りながらも、言葉は通じなくても互いに歩み寄れる人と人との友情。
孤独に耐えていた時に味方でいてくれた、人と動物の友情。

テーマはそれぞれ絞られ、これだけでも見る価値は十二分にありますし、素晴らしい映画だと思います。



キャスト
ケビン・コスナーを見るのは本当に本当に久しぶり。
ウォーター・ワールド以来かもしれません。こちらの映画の方が古いですけどね。

メアリー・マクドネル
おお!!!若い~~~~~~~~っっ。
ID4の大統領夫人の時には貫禄をたっぷり身に着けて、現在のアメドラマ「CLOSER」でもその気品はまったく変わっておりません。
その彼女の若かりし頃の姿は、こんな柔らかで幼さを演じていたのだと、しみじみ感じました。


「ガンマン大連合」

Vamos A Matar Companeros (1970)
セルジオ・コルブッチ監督
フランコ・ネロ
トーマス・ミリアン
ジャック・パランス




あらすじ
舞台はメキシコ。
政府軍VS革命軍。さらには革命軍でも暴力派と理想派が争っている。
そこへやってきたのはスウェーデン人の武器商人ヨド。
彼は暴力派のモンゴに雇われ、アメリカの捕虜となった理想派の要人サントスを奪取する事になった。
金に汚いヨドを、モンゴの副官バスコが監視する為に、旅に付き添う。
二人は道中、以前にヨドに裏切られて彼を憎んでいるジョンと政府軍から命を狙われる。



オススメ度
熱い野郎にオススメMAX




感想
・・・・・・・・久々に・・・、本当に久々に運命を感じる映画に出会いました。
こんな痺れるような感動を味わったのは、数年ぶりです。
私のショボい映画人生の、心に残る名画の一つに加えずにはいられません!!!!!!

それぐらいに、ブラーーーヴォーーーーな一品でした。
見ている最中から、顔がにやついて、興奮して、叫びたくなるような映画と言うのはなかなかございません。

グダグダ言ってないで、ネタバレ含む感想を吐き出させて頂きます!



冒頭、この映画のタイトルになっている「Vamos A Matar Companeros (殺っちまおうぜ!同胞ども!)」のエンニオ・モリコーネの音楽が高らかに流れ出し、ここから物語がスタート!

フラリと出てくるスウェーデン人のヨド。通称ペンギン
紳士なナリで慇懃無礼、相手の逆鱗に触れる毒の吐きっぷりに、登場開始五分も経たず、惚れてしまいます!!!!!!
セリフこそ丁寧なのに、ものっすごく乱暴で理不尽な暴力三昧!
いやん!口ひげが素敵!!!

そんなヨドをペンギン呼ばわりしてバカにする、荒くれ者のバスコ
あまり物事を深く考えない性格なのか、すぐに銃をぶっ放し、対抗しているサントス派の女ローラにちょっかい出したり、チンピラ然としています。
出会った当初から気に食わないペンギンに、1ドル硬貨を渡されて、「なんで俺に1ドル硬貨を?」と聞きながら、モンゴの命令でペンギンの監視兼同行者に任命されてしまい、はるばる国境を越えてアメリカまでサントス教授を奪還に向かうのですが・・・・

この相成れない二人が、暴れたり裏切ったり助けたり助けられたり見捨てたり騒いだりと、一緒にバカをやらかすうちに友情を育んでいきます。
それは決して、「美しい」なんて表現はクソ喰らえなバカな男二人の野次喜多なんですが、それがまた微笑ましく感じられ、面白いのです。


さて、登場開始5分で惚れてしまえる男ペンギンとは全く対照的な、決して賢くない浅はかなバカ男のバスコなんですが、こいつがまた・・・・映画が進めば進むほどに好きになってしまう、愛すべきバカ男なんです!!!!


そのバカ二人を執拗に狙ってくる宿敵ジョンもまた味があるキャラクターで、以前ペンギンに裏切られた所為で片方の手をなくしています。自分の命を救った隼を愛しており、隻腕の手には必ず隼の姿が。隼が飛ぶところにジョンあり。彼もまたペンギン同様、態度は紳士ですけれども、ペンギンの命を狙う執念は凄まじい。そんな彼の愛しい隼を焼き鳥にした二人(と言うかバスコ)は、そりゃ彼にとっては死罪に値するでしょう!

ファッションもそれぞれが素敵なんですね。
カンカン帽(パナマハット?)にシャツとベストにチャップスズボン、オシャレな革靴と・・・西部劇スタイルの口髭たっぷりのペンギン。
ベレー帽子によれよれのシャツに、肩からクロスした弾帯、胸元にはペンギンからもらった一ドル硬貨をペンダントにした不精髭のバスコ。

ジョンも紳士的な黒の上着にシャツにネクタイと言う出で立ちで、なかなか狼狽しない、始終ニヤニヤ笑っている謎めいた姿がカッコイイ。


とにかくこの濃いキャラクター三人がメインとなって話が進むわけですが、三人とも互いが決して味方ではない所が、また面白い!それぞれの思惑に則り、ストーリーが二転三転していくわけです。

そんな彼等を取り巻くキャラクターも味があります。
暴力派革命軍の外道で下品丸出しのモンゴ将軍、穏健派革命軍の若人達の希望である老教授サントス、彼を支持する強気美人の革命派リーダーのローラ、惚れた男の為に敵を罠にかける娼婦などなど・・・・主役三人を食わない程度に登場して、彼等も美味しいシーンを盛り上げてくれます。


そうして、金の事しか頭にない日和見主義のペンギンと、無学でバカで粗野なバスコが、サントス教授と行動を共にするにつれて、友情だけでなく己の内にある理想に気付いていく姿がまたいとおしい!!!!!!!!!

途中で、大の大人二人が大した理由もなく殴りあいの喧嘩をする場面も笑えたし、燃えた。


迎えるラストまでの怒涛の展開は、どこを切り取っても名シーンばかり。
バスコ、静かな決意のシーン

バスコとペンギン、大暴れ

バスコとペンギン、最後の対決シーン

結局、大暴れ

バッドエンド目前の雄たけび

この流れは素晴らしすぎます!
大暴れシーンのBGMも漏れなくモリコーネの「殺っちまおうぜ!同胞ども!」が流れ、ばなさまた~~ばなさまた~~~こんぱにぇ~ろ~~♪と、思わず口ずさみたくなりますね。




ここで事細かに説明した所で、ストーリー自体はそう複雑なものでもなく、至ってシンプルかつベッタベタな少年漫画的展開なのですが・・・・・・だが、それがいい!
てか、それでいいんです!!!!

とにかく『燃える』!!!この一言に尽きる、映画です。

これに燃えれないなんて、男じゃない!・・・・・私は男じゃないですが。




この映画は、私が愛して止まない某感想サイトで大絶賛していた西部劇で、一度見てみたいと切に願っていたけれども、なかなか近場のレンタル屋では手に入らず数年が経ち、つい数日前に、とうとうネットレンタルで出会う事が出来ました。
某所での大絶賛により、期待値は見る前からそうとう高かったんですが、そのハードルさえも楽々に越えてしまった超絶品の代物でした。
古い作品のようですが、全く古さを感じさせません。


私にとって西部劇はまだまだ全然見ていない、開拓してくべき分野でして・・・これから色んな西部劇を見ていこうと思った初っ端の作品がここまで出来が良過ぎたら、後の作品を見るのがちょっと怖かったりもするものの・・・・(ずっと前にモーガン・フリーマン目当てで「許されざる者」は見たけど、その時はハマれなかった・・・)
いやいや、見ていくぞ!西部劇!!!!


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