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見た映画と本の感想を、悪文かまわず吐き出しております。やや毒舌が多いのでご注意を。
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クローザー
SEASON 6th


・・・・・・これと言って喚く程の感想はありません。

面白くなかったのではなくて、安心のクオリティと面白さを保証します。


1stでは南部訛りの仕切り屋のブレンダがメンバーに受け入れられるまでの過程を描き、2ndではメンバーとの絆が描かれ、3rd以降はメンバーそれぞれがメインとなった話を挟みつつ、ブレンダの親戚やフリッツとの関係の進展などが描かれてきました。

印象深い対立キャラクターや非道な犯人、理不尽な犯罪やらコメディタッチな部分もあり、見ていて飽きさせません。

さて、今作では前々回からの登場のレーダー警部とブレンダの関係が少し緩和されています。と言うのも、レーダー警部はブレンダを毛嫌いながらも彼女の有能さは高く評価していた為、新庁舎の本部長へ立候補するよう勧めるのです。その所為で、副本部長との関係に亀裂が入ってしまいます。
LAPDの頂点!
ブレンダの性格を把握しているレーダーが嫌がらせで勧めたのか、ただ利用する為だけに勧めたのかは定かではありませんが・・・・一応ライバルキャラではあるのでセコイ理由ではないと思われます。

今回一番面白かったのが、クリスマス休暇を返上する羽目になった重犯課の面々に加え、このレーダー警部も巻きぞいをくらって休日出勤を余儀なくされたばかりか、ブレンダの両親からブレンダの友達扱いを受け、いちいち大げさに反応するのが良かった。
あの両親の手前、ブレンダは咄嗟にレーダーを「私の・・・と、友達なの」とサラリと嘘をつく(笑)
それを聞きつけてレーダーが目を剥いて「友達?・・・友達??」と、ものすごく不本意な驚き方で笑った。笑。
あの押しが強くて人の良いブレンダのママに「ブレンダの友達なら、貴方は私の友達でもあるわ!」と大喜びされて、否定出来ないレーダーがいつになく間抜けに見えて可愛かったです。
ようやくレーダーのポジションが確立できたな~と思えた話でした。
あのゲイの検視官も巻き込まれて休日出勤の羽目に遭って一緒に登場してて、それもまた良かった。



結局、前回5thシーズンの時のフリッツの栄転でワシントンに移動の話がどうなったのかには全く触れず、急な本部長選が6thのメインになってしまっていました。
「栄転は断った」なんて、軽く見飛ばしてしまうような1シーンでその説明してたし・・・・本部長選も割りとあっさり決まってしまってて、そのスカし具合にちょっと拍子抜けしてしまったかな。


確か、次の7thシーズンでCLOSERは終了だった筈なので、このまま順調に最後まで見て行きたいですね。私がファイナルシーズンまで見続けられた海外ドラマはまだまだ少ないですから。
あ~~~~、次でラストなんて信じられない。
1シーズンが6本しかないのも、他のドラマに比べて少ないよ!
もっとブレンダ達の活躍が見たかった!!!!
もしかしたら1~3ぐらいはまた借りて見返すかもしれません。





さて、CLOSERが終わったので次は何を見ようかかな・・・と考えて、一話完結の犯罪もので舞台が有名観光地な「ラスベガス」と「HAWAI5-O」に目をつけました。

ラスベガスかハワイか・・・・・・どちらも見た上で判断し、まずはハワイからコンプリしていこうと思います。
だって、主人公にいきなり無理矢理相棒にされたダノが可愛かったんだもん♪
(彼はオーシャンズ11シリーズに出てるそうなので、チェックしてみよっかな)
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「ジェイン・オースティン 秘められた恋」




あらすじ
あのジェイン・オースティンにもこんなロマンスがあったんだよ♪





感想
・・・・・・・・・ジェームズ・マカヴォイ目当てで借りました。
んでも、アン・ハサウェイも大好きなので、ひたすらに眼福な2時間でございました。


ストーリー展開は「自負と偏見」をアレンジしたような・・・本当にこんなロマンスがあったのだろうかとちょっと思ってしまうんですけれど、アン・ハサウェイとジェームズ・マカヴォイの美男美女の大河ロマンス(?)は画的に美しくて、それだけで十分満足してしまいました。笑。




ジェームズ・マカヴォイもアン・ハサウェイも古風な服装が似合っていて、歴史ジャンルも凄くハマッていると思うので、もっと歴史ジャンルを演じて欲しいですね♪♪


「マンスフィールドパーク」
「ノーサンガーアベイ」

ジェイン・オースティン 著




マンスフィールドパーク
あらすじ

お金持ちの親戚の家に預けられた少女ファニーのお話。





ノーサンガーアベイ
あらすじ

元気溌剌キャサリンのおてんば物語





感想
ジェイン・オースティンを読んだのは随分前で、彼女の著作を読んでいた時にどうにもひっかかりを覚えてなかなか読み進み辛かった本があった気がしてたのですが・・・この二冊を読んで思い出しました。
それは「マンスフィールドパーク」でした。
・・・・で、今回も同じ目に遭いました。

私的には他の女主人公らと違い、この「マンスフィールドパーク」のファニーにはとても共感出来ず、好意的な意見を述べられません・・・・・。
ついでに、「ノーサンガーアベイ」はあまりに話が平坦過ぎてノリきれませんでした。ちょっと文章が読み辛かったかな。



以下、独断と偏見にまみれた辛口感想になると思いますので、批判を読みたくない方はお引取り願います。



こんな著名な作家の本を批判するなんて・・・!と思わなくもないのですがね。
でもジェイン・オースティンだから何でもイイ!ってわけでもないのですよ。








では、毒性の強い感想。
・・・と言うほどの感想もないのですが・・・・。
「ノーサンガーアベイ」はジェインの初期作らしく、他の物語と違ってあまり波乱もなく淡々と進んでいく話で、文章の書き方も何処となくほかと違う気がして(翻訳者如何で印象は変わってしまうので、的外れな指摘かも)、ノッていけませんでした。


それ以上に「マンスフィールドパーク」がダメでした。
他の小説でもよく出てくるように(てか、私が読んだ大概のイギリス文学)、自分の事しか考えない自分本位の迷惑な親戚や自惚れの強い求婚者、緑豊かな庭園や豪邸への小旅行、社交界で華やかな恋模様、分別を弁えた主人公などなど、他の本と類似している点は多々あれど、素直に楽しむ事が出来ません。

まず、この主人公ファニーが受け付けられない。

他と違って、彼女は親戚に預けられた身の上。なので、引き取ってくれた親戚家族に迷惑がかからないようずっと控えめです。
この消極的な主人公が親戚に振り回される話・・・と言うだけなら別段しんどくなかったのですが、この主人公ファニーが大人しく控えめ過ぎて、第一部は話の中心に全く絡んでこないのです。他の面々に彼女の行動や言動が影響する事はないのですが、物語の視点は彼女寄りに描かれているので、親戚や浮かれた若人達の行動を何処か非難めいた描き方をされています。
なので、単に周りの連中を嫌いになるだけの第一部でした。



続く第二部ではファニーが美しく開花して、ようやくプロポーズを受けたり、物語が進展します。
一部で既に非常識な行動を散々描かれた男から乞われても賢明なファニーは困惑して、求婚を断ります。まぁ、ここまでは想定内の展開ですけれど、彼がファニーに惚れた理由が弱いだけでなく(だってあんまり一部で絡んでなかったし・・・)、彼の気持ちに応えられないファニーの頑なな様子に苛立ちを感じてしまいます。

彼女は聡明で自分の立場を理解して常に一歩引いた立場をとっている・・・と言う態なのは分かります。
そんななのに決してプロポーズしてきた彼を受け入れようと努める事すらせず、預けられた身の上なのに恩知らずと周囲から非難を浴びる事になるのですが・・・正直、彼らの言い分は尤もであるし、彼女に同情できずその親戚に共感してしまいます。

ファニーの場合、自分の身上を理解しているとはとても思えないし、彼女贔屓の描写ばかりなので、その度を越えた謙遜の姿勢が白々しく感じられて、鼻についてしまうのです。


もし彼女が預けられた身の上でなければ少しは彼女に同調出来ただろうし、預けられた身の上だったとしてもこのマンスフィールドパークの面々を積極的に受け入れようとする姿勢が見られたなら、もっと印象は違ったと思います。

他のキャラクターもろくでもないのが揃ってるのに・・・・、ファニーが一番うっとおしい。
(特に親戚のノリス叔母さんは姑息な小悪党で偽善家で救いようのない迷惑オバサン。こんな非常識で独善的な人間って本当にいるのかな・・・・)



最終的には収まる所に収まります。
が・・・・、全く喜べないしロマンスも感じられない結ばれ方で(一応フラグは最初から立ってたけど、だからこそこの二人が結ばれるなんて安易なのは嫌だった。友情が恋に変わっていく様子が感じられなかったし)、さらりと流す程度に描かれているので、この小説は一体何が主題だったのだろうかと、つい考えてしまいます。
相手の男性も最初は良いように描かれてましたが、全体的に他の女性に恋をしている部分の方が多いので、やはり共感も出来ませんしときめけません。



恋愛主眼でなく、「マンスフィールドの奇妙な人々」ぐらいなら理解は出来るんですけれど、それにしても主人公ファニーの描かれ方が鼻につくので、やっぱり無理。

うーーん・・・本当に読むのが辛かった。かなりの飛ばし読みだったけれど、それでもえらく長く感じてしまった・・・・。



しかしながら、自分の第一印象や読み方捉え方が悪かった点も大いにあるので、他の人の解釈を読んでみたいとは思ってます。


「分別と多感」



ジェイン・オースティン著




あらすじ
何事にも冷静で『分別』のある姉エリナーと、己の激情の赴くままに行動する『多感』な妹マリアン。
エリナーは寡黙な男性エドワードに心を迷わせられ、マリアンも自分に似た情熱的な男性ウィロビーと恋に落ちる。うまくいくかのように思われた二人の恋であったが・・・・・・




感想
タイトルからして「高慢と偏見」を思い出さずにいられない。「高慢と偏見」では、相手の男性ダーシーが高慢で、主人公のエリザベスが偏見持ちであった。それが徐々に和らいでいくのがお話であったが、今回は二人の姉妹の特質の違いを顕著に表している。
彼女らは互いに深い親愛の情で結ばれていてずっと仲が良いのは、嬉しい。(「説きふせられて」はその点ではちょっと不愉快だからね)



二人の性格の違い・・・それはいきなり訪れる父の死と馴染んだ我が家を追いやられてしまう悲しい出来事から幕を開けた当初から始まっている。
不躾で不寛容な義兄弟夫婦の仕打ち、煩わしい親戚や品行に欠いた行為を受け、手痛い失恋を味わう二人。その都度、二人の態度は正反対だった。
失礼な行為には我慢ならないし、怒りを抑えられないマリアンは、恋に落ちた時も周囲を省みずに有頂天で、それが失敗するやこの世の終わりと嘆き悲しむ。
一方で、姉のエリナーは激しい感情を押し堪えて、終始分別のある行動を貫き通していた。
彼女はマリアン以上に気苦労が絶えない。
自分の恋が終わったとライバルから嫌味たっぷりに告げられて、しかもそのライバルからずっとねちねち攻撃され続けながらも、相手の男性エドワードを恨む事はしなかったし、失意の底に居るマリアンを気遣う配慮を忘れない。
もう模範すぎて聖人すぎて驚くぐらいにエリナーは分別のある女性で、それが読んでいて気持ちよかった。

マリアンの軽率な行動には苛々させられるものの、彼女は姉のエリナーや母親には深く強い愛情を常に示していたし、失恋してからの彼女は自分の行いを恥じ、素直に姉を尊敬し見習おうとしていたので、まぁそこまで気にならない。
それよりも、
彼女らをずっと支援し続けてくれたジェニングズ夫人とサー・ジョンと大佐以外、この小説には本当に自分の欲の事しか考えていない紳士夫人ばかりが登場する。
とにかく彼らの言動や他人を省みない打算ばかりの行動とそれを少しも恥じていない態度には本当に苛立つし驚かされる。ここまで自己中心的になれるものだと感心したくなるほど。

ジェイン・オースティンの小説はどれもイングランドの豊かな土地に住まう一般的な紳士の家庭に生まれたお嬢様達が社交デビューして立派な家柄の男性と結ばれるまでが描かれている。
とにかく結婚に重きを置かれた小説ばかりなので、必ずと言っていいほどにこういった無慈悲で自己欲に溢れた資産家が登場する。
具体的に年間何ポンド得られるか、どんな財産を持っているのかが、物語の中で特に重要なポイントを占めている。それは別に構わないのだけれど、こうも浅ましい連中ばかり出てくると、実際にこんな人間がいたのだろうと思い、いくら金を持っていても心が貧しかったのだと思ってしまう。
それは現代日本に住んでいる、今の自分の尺度で考えてしまうせいであり、その頃のイギリスでは普通の感覚であったのかもしれないが・・・・豪邸に住んでいる下男下女の生活を考えると痛ましい。


ただ、この小説は「一体誰と誰がひっつくのか?」と言うのが他の小説よりは分かりにくくて、それが気になってどんどん読み進めていける。
次から次へと襲いうける悲劇に対して、淡々とエリナーが応戦している姿もとても面白い。


他のジェインの小説と同じく、二人が結ばれる所はひどくあっけなくあっさりとしていて、正直大佐と結ばれた方がよっぽど自然だと思えなくもないのだが、エリナーが一貫して己の心情を通せたのが良かったので、一応最後は気分よく読み終われました。


それにしても、・・・己の欲の為ならば誰が傷つこうが厭わない性根の曲がった女が一番の幸せ(傍目から見れば)を手に入れたってのが、なんとも現実的でムカつくわw



ジェイン・オースティンの全体的な書評は全て読み終わってから。
次は「マンスフィールド・パーク」を読みます。


「説きふせられて」

(別名:「説得」)

ジェイン・オースティン 著



あらすじ
まだ若きアン・エリオットはしがない海兵と恋に落ちるが周囲に反対され、心痛めながら彼と別れを告げる。彼以上に愛せる人が見つからないまま8年の時が流れ、偶然にも二人は再会する事になった。



感想
この本を読むのは二度目で、最初に読んだのが大学生の頃。
ジェイン・オースティンにハマッたのがその頃で、「高慢と偏見」からオースティン作品を一気に貪り読んで、結局気に入ったのが「高慢と偏見」と「エマ」だけだったので、他の作品は再読せずにいました。
今回、英国旅行でオースティン所縁の地を行くので、せっかくなのでオースティン作品を読み返す事にしました。

これも「高慢と偏見」と同じく少女小説の原点とも呼べるべき王道シチュエーションで、互いに意識しながらも腹の内が分からなくてギクシャクしていて、会わないようにしようとしても運命の悪戯か関わる羽目になり、そうこうしている内に互いが昔と変わらない愛情と優しさを持っていると気付いていく・・・・ホントにベタだけど「これだよこれ」と言う展開が良かったです。


アンの性格に関しては、「高慢と偏見」のエリザベスや「エマ」のエマとは違って、かなりの奥手で少々流されやすい所はありますが、己の意思はしっかりと持っていますしとても心優しい子供好きする穏やかな女性です。
アンには姉妹がいて、「高慢と偏見」の姉とは違ってかなりの性格悪い姉と「高慢と偏見」のリディほど酷くはないけどやっぱりはねっかえりの妹に挟まれております。

これも確か映画化されていた気がするので、近くのレンタル屋で探してみようかな。



残る「マンスフィールドパーク」「分別と多感」「ノーサンガーアベイ」、そして最後に「エマ」も再読しようと思ってます。
それが終わったらダイアナさんの本も再読していこうかな、と。
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